点字ブロックとは、正式名称「視覚障害者誘導用ブロック」といい、視覚障害者の方が安全に歩行できるように、地面に敷設されていいるブロックです。足裏の感覚で認識ができるように、突起を表面につけたプレートです。
歴史
財団法人安全交通試験研究センターの初代理事長である三宅精一氏が友人の失明をきっかけに1965年に発案・発明して、岡山県に世界ではじめて敷設されました。
点字ブロックの種類
点字ブロックには、誘導ブロックと警告ブロックの2種類があります。色は、多くは黄色ですが、景観への配慮から灰色のものもあるようです。ブロックの大きさは1辺30センチ以上で突起の高さは5ミリです。
誘導ブロック
進行方向を示すブロックで、線が並んだ形状をしているので「線状ブロック」ともいわれています。これは、視覚障害者の方がブロックの突起を足の裏や白杖で確認して突起の方向にあわせて進むできるように設置されています。
JIS規格
- 移動方向を指示するための突起。突起形状は棒状であり、その長手方向が移動方向を示す。
- 線状突起の本洲は4本を下限とし、ブロックの大きさに応じて増やす。
警告ブロック
危険な箇所や誘導対象施設などの位置を示すブロックで、点が並んでいる形状をしているので「点状ブロック」ともいわれています。階段前、横断歩道前、誘導ブロックが交差する分岐点、案内板の前、障害物の前、駅のホームの端などに設置され、注意すべき位置を示すブロックです。
JIS規格
- 注意を喚起する位置を示すための突起。配列は並列配列とする。
- 点状突起を配列するブロック等の大きさは30センチ四方以上。
- 点状突起の数は25(5×5)点を下限とし、ブロックの大きさに応じて増やす。
- ブロック等を並べる場合、継ぎ目部分の点状突起の中心間距離はb寸法より10mmを超えない範囲で大きくしてよい。
問題点
- 点字ブロックの突起が段差となって、車椅子の障害となることや、高齢者など足腰が弱い人がつまずきやすくなったり、ブロック自体が雨天時や氷結時に歩行者が滑りやすくなるなどの問題点も指摘されています。
- 地方自治体や鉄道会社の違いによりブロックの種類が色々と存在し、中には一つの駅に複数のブロックが設置されている場合や、突起の数がおおいと平らに感じて分かりにくいという声も視覚障害者からあがっています。
皆さまへのお願い
点字ブロックは、視覚障害者の方が安全に歩行をするための命綱です。点字ブロックの上に自動車や自転車を停めたり、商品や手荷物が置かれることも多くあります。視覚障害者の方がぶつかったり、白杖で突き倒してしうトラブルなども多くございます。
皆さま、点字ブロックの上には障害物を置かないようにお願いします!
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